LCHDのインサイダー

投資話

6月11日にLCHDからIRが公表がありました。
『平成 30 年 3 月 15 日以降、当社元代表取締役(以下「元代表取締役」といいます)、元取締役(監査等委員)他社外数名の個人に対する金融商品取引法第 166 条第 1 項の内部者取引(インサイダー取引)を犯則嫌疑事実として、関係先である当社及び当社関連会社に対して、証券取引等監視委員会による強制調査が実施されました。』

6月13日のニュースで報道された内容にでは以下のようになっている。
テレビ朝日『LCホールディングスはおととし2月に不動産投資事業を手がける会社との資本業務提携を公表したが、関係者によると、前社長と元社外取締役らが公表前に自社の株を取引した疑いが持たれている。』

TBS『金融商品取引法違反の疑いで今年3月、証券取引等監視委員会の強制調査を受けたのは、東京・東大和市にある不動産会社「LCホールディングス」の前社長の男性(61)や、元社外取締役の男性(63)の関係先です。LCホールディングスによりますと、前社長らは社外の数人と共謀し、未公開情報をもとに自社株を取引した疑いがあるということです。』

元社外取締役の男性(63)というのは、おそらく尾崎明雄氏のことでしょうね。
いつの間にか取締役から名前が消えているし。
※3月29日付で退任


時系列で並べると

2016年

2月頃   インサイダー取引
2月22日 第三者割当による新株式の発行、株式会社DA株式の取得及び資本業務提携

2017年

5月22日 取引一任代理等の認可取得
5月24日 中期経営計画の策定(H30年3月期にファンド事業の出口戦略の成果を出す)
7月10日 不動産投資法人の資産運用を行う特定投資運用行為に係る兼業承認の取得
9月15日 ポーリー・プラス投資法人設立
10月30日 業績予想上方修正(医療等ヘルスケア施設への取り組みによる)

2018年

1月17日 投資法人による物件取得に関するお知らせ
_______H30年3月1日取得予定(医療関連施設9物件、商業施設9物件)
2月07日 取得予定日を3月28日へ変更。
2月09日 業績予想の修正(物件売却の未実現のマイナス修正、ヘルスケアによるプラス修正)
2月26日 中期経営計画の修正(業績予想の修正に合わせて変更)
3月27日 「投資法人による物件取得に関するお知らせ」の再修正
________3月28日→H31年上期中を目標
4月03日 代表取締役(本荘氏)退任
5月14日 下方修正(投資法人への売却遅延による)
5月15日 中期経営計画(病院関連事業に特化)
5月16日 本荘氏から金子氏への株式譲渡(188,400株 @1750円)
_______同時に本荘氏は議決権行使を羽田邦夫氏に委任
6月01日 特定株主(本荘氏)からの自己株取得に関するお知らせ
_______(1,165,200 株 上限17億)
6月08日 自己株取得の取り下げ


正直、インサイダーの中身がREITに関わる部分でなくてほっとしています。
REITやメディコム絡みだとLCHDの展望を揺るがしかねませんが、DAとの提携がらみであれば、LCHDの今後の業績には影響がない。それにDAとの連携時はたしか株価は上がっていたので、買う側でのインサイダーになりますよね。業績悪化等の下げ材料でのインサイダーなら自分も逃げなきゃいけませんが、これなら放置でよさそうです。
株価が1200台まで下がれば追加買いを狙いますが、意外と底堅そうでこれ以上は下げないかもしれませんね。

まだはっきりとは名前が出てませんが、3月29日付で退任している尾崎明雄氏は高確率でインサイダー絡みのはずです。白か黒かはっきりしませんが、こういった事態を起こしたことに対して相応の責任を取って欲しいです。少なくとも本荘氏は株を手放しているわけで、ひっそりと辞任するだけで逃げ切ろうというのは虫がよすぎませんか。

コメント