あと3ヶ月で投資歴5年になります。当初からBUY&HOLDを志向してきましたが、配当株や優待株に惑わされながら玉石混淆の株を買いました。一度購入した株に売却の判断を下すには、自らの投資判断の誤りを直視せねばならず気の重い作業です。BUY&HOLDを逃げ口上に長らく避けていましたが、昨年末から銘柄整理を進めようやく陣容が整ってきました。
今回はこの5年の間に投資してきた銘柄を保有期間という切り口で振り返ってみたいと思います。
(以下は基本的に日本株のみの話です)
57か月間の間に64銘柄を購入し、19銘柄を売却。
現在は45銘柄を保有しています。
平均保有期間は以下の通り。
保有中の銘柄 27.1ヵ月
売却済の銘柄 16.3ヵ月
全銘柄 23.9ヵ月
売却19銘柄のうち、
投資判断の変更 8銘柄 31.1ヵ月
Swing Trading目的 7銘柄 6.1ヵ月
投資初期の資金繰 2銘柄 3.5ヵ月
倒産 2銘柄 5.5ヵ月
平均保有期間についてはどうなんでしょう?比較対象もないでのよくわかりませんが、投資歴5年で全銘柄平均でも約2年というのは長く持っている方だと思います。保有期間が長いほど、株価の成長や増配があるため利益貢献の度合いは大きいと思います。ただ、業績悪化などで塩漬けになってしまうと本末転倒ですので、保有期間というのは長ければいいというものでもないと思います。大切なのは事業が順調かどうか、配当を維持してくれるだけの財力があるかだと思います。塩漬けにならないよう銘柄の管理は持続的に行おうと思います。
また投資判断変更に伴う売却銘柄の保有期間が31.1ヵ月と長期になっています。これは購入後の業績推移をみるために1年程度はどうしても保有せざるを得ないこと、私自身が売却の判断をためらったことが相乗して長期になったものと思います。優待や高配当に釣られて銘柄の検討が疎かだった銘柄が5つ、残りの3つは電力会社です。電力に関しては原発再稼働→増配の流れを期待していたのですが、原発反対の運動が強く当てが外れました。これも1年以上は早く判断できたはずですが、まだ原発再稼働がどうもダメそうだという状態になっても増配や発送電分離がある!などと妄想したのが誤りでした。
また2銘柄の倒産を経験しています。具体的には2012年に倒産した橋梁会社のサクラダ、2014年に民事再生したスカイマークです。投資を始めたばかりの時にギャンブル感覚で投資したサクラダがたった2ヶ月で倒産したので、投資の怖さを痛感しました。たった1単元1万円程度でしたが、定位株・ボロ株というものには金輪際手を出すまいと教えてくれた銘柄です。一方でスカイマークの財務は無借金経営で健全でしたが、エアバスとの騒動により一瞬にして債務超過に陥りました。個人投資家レベルでは知りえない突然死が起こりうるということ、設備投資に莫大な金がかかる企業は危険(東電や東芝などもそうですね)という強烈な教訓を残してくれました。
ちょっと話が脱線しましたが、平均保有期間は27.1ヵ月でBUY&HOLD戦略通りにできていると思います。ただし投資期間の長短に関わらず、投資判断の変更に時間がかかっておりより迅速に行う必要があることがわかりました。
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