LCHD H30年3月期決算-1

投資話

昨日決算発表と中期経営計画、本日決算の訂正が出ました。
相変わらずIRの出し方が下手な会社だと思います。

今回の中計をざっくりまとめると、
LCHDは物流や商業施設を売却し”病院”へと特化してく。これに伴ってLCメディコムが事業の中核を担うようになる。H32年は病院の取得に力を入れて、H32年に業績が変貌する。
という風に書いています。

これはREITへのexitを期待していた人からすると、REITへの売却はH32年度まで先送りという意味に聞こえます。そもそも前年から期ずれしてくる予定だったものがさらに2年先延ばしになりますから、そりゃ信頼を失いますよ。
一方でREITへと予定していた物件(医療関連9件、商業施設9件)はH30年上期中を目標に売却するとしているにも関わらず、「既に平成 30 年 3 月に売却済みの 1件」と「他の 3 案件(6 物件)の売却」の計7件しか今期の予想に含まれていない。3月末までREITに投げる予定だった商業施設の新たな売却先がすぐに見つかるわけもなく、上記とは別勘定の物件でしょう。

予想に計上されているもの、されていないもの、今までと予定が変わった物件についてはどういう風に変わったのか、ごっちゃに説明されていて主旨が伝わりません。
REITへの売却がなぜ遅れているのか具体的な説明がないことも不信感を募らせます。「ローンアレンジが期日までに整わず」などという戯言は1度までですよ。2回延期をし、挙句に期限を未定とするのなら相応の説明をすべきです。

REITの中身を病院に特化させることは個人的には反対です。病院だけで組成させると必然的にREITの規模が小さくなってしまいます。Fee businessで稼ぐのであれば母体はデカいほどいいですし、そのためのLC lendingではなかったのでしょうか。数百億程度の規模ではなく、もっと大きな規模のREITを目指してください。特色を出すのもいいですが、本質を見誤っていないか心配です。

いろいろ不満はありますが、正直今回の決算では詳細が何も分からず、売買の判断ができません。売るとすれば会社が信用できない、の一点でしょうね。株主総会までは放置します。新たな社長でなにがどう変わるのか早く聞きたいですね。

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