空売りについて

投資話

現物売買が専門の私ですが、空売りについて調べてみました。

空売りについて

空売りには2種類あります。
1つは個人投資家が行うような信用取引による空売りです。
これは証券会社から株券を借りて、これを売るという行為になります。
取引所が決めたルールで行われる取引が制度信用と呼ばれ、
証券会社が決めたルールで行われる取引は一般信用と呼ばれます。

もう1つは機関投資家が行う空売りです。
こちらは証券会社経由ではなく、株主と直接交渉して株を借りて行われます。

空売り情報について

空売りの残高を知る方法は3種類あります。

1つは取引所が毎週(第2営業日の16:30を目安に)公表してる信用取引週末残高です。
これは信用取引の残高を集計したもので、よく使われるのは制度信用と一般信用の残高を合計した数字です。制度信用と一般信用それぞれの数字も確認することができます。
注意点として、この残高はリアルタイムで更新されるわけではありませんので、週末の状態を示すやや古い情報になります。

2つ目は日本証券金融(日証金)が毎日公表している日証金取引残高があります。
これを理解するには制度信用について知る必要があります。制度信用とは取引所が決めたルールで行われる取引です。東証で行われる制度信用は日証金を通して行われることになっています。各証券会社内で発生した制度信用買いと売りの注文を相殺して、不足する残高を日証金から融資してもらうわけです。この融資の残高を日々公表しているものが日証金残になります。
制度信用の売り買い注文の相殺後の残高しか反映されませんし、一般信用の部分も無関係ですので信用取引の出来高の全体像を把握することはできません。しかし毎日公表されているので速報性があり、短期の傾向を掴むのに適しています。

最後の3つ目は空売り残高報告義務による公表です。
発行済株式総数の0.2%以上の空売り残高がある場合には報告義務があります。取引所では、空売り残高割合が発行済株式総数の0.5%以上のものが公表されています。信用取引か否かに関わらず、大きな空売りを行った場合には公表されます。上記の2つの取引残高に表れにくい機関投資家の動向を掴むことができます。日々公表銘柄は毎日公表されています。
取引所で公表されているexcelは使いにくいのでhttp://karauri.netを使うのが便利です。

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