iPhoneXR 香港版(A2108)の不満点

iPhoneXRを買いました。
理由はDSDS、felica搭載の2点です。

開封レビューなんかは巷に飽和していますので、DSDS機として使う注意点と私がiPhoneに感じた不満を書き連ねます。

DSDSとして使う場合の注意点

プロファイルが1つしか保存できない。

わざわざ高いお金を払ってiPhoneXRの香港版を買う理由は1つ。
SIMを2枚使いたいからですね。
ですがiPhoneXRはAPN構成プロファイルを1つしか保持できません。

APNプロファイルをインストールしなければならないSIMの場合には、プロファイルを2つインストールすることができず、同時に使えません。

簡単に言えば、別会社のMVNOのSIMを用いる場合にはどちらか一方でしかデータ通信ができないのです。

BIC SIM(音声+データ)とDMMのデータSIMを2枚挿すると実際はこうなります。

画面上ではどちらも認識されています。
ですが、プロファイルをIIJ(BIC SIM用)の物を使っているために、DMMのSIMではデータ通信ができません。逆に、プロファイルが同じであれば通信が可能なので、IIJのSIMを2枚挿しして使う場合には問題なく通信が可能です。

キャリア+MVNOだとデータ通信OK?

先ほどのBIC SIMとSoftbankのガラホSIMです。
プロファイルはIIJのままですが、問題なく認識しています。

私の場合はSoftbankのSIMは通話専用で使うのでデータ通信できるのかまでは確認していません。IMEI制限を受けているのでそもそもデータ通信ができず、確認できないのです。
一応、キャリアのAPN設定自体はiPhone内に最初から持っているみたいなので挿すだけで認識してくれます。プロファイルを設定しているとデータ通信が片方しか動かいないという話があったり、設定済みでもどちらも動いたという報告があったりでややこしい状況のようです。海外利用される場合にはデータSIMを両方に挿すケースが多いのでしょうが、国内で使う人がデータSIM2枚挿すケースは少ないと思うので(通話+データ、通話+通話の組み合わせが多いはず)、私の場合は問題なしです。将来的にMVNOに変える際には注意が必要そうです。

iPhoneXRの不満点

ここからが本題です。私は今まではoneplus5を使っていたのでAndroid派です。
iPhone4S、5Sを使っていた時期もあったのですが、Androidの方が使いやすいと感じます。

ハードウェアの不満

高い

言うまでもなく高いです。スマホに10万という値段は馬鹿げています。
MacやiPad pro、apple watch等を揃えているようなapple漬けの方であれば利便性は高いのかもしれませんが、一般ユーザーには値段に見合うメリットがありません。私はipad mini4やipad air2なども持っていますが、apple製品を仕事に使っているクリエイティブユーザー向けだと感じます。
体感では同等スペックの中華スマホと比べて倍以上の値段です。

ベゼルが太い

全周を縁取るように2.5mm程度の非表示領域があります。
有機ELではなく液晶のためだと思うのですが、有機ELのOnePlus5と比べて明らかに太いです。同世代のハイエンドスマホはほぼ全てが有機ELでベゼルレスに変わっていることからも異質さが際立っています。上下方向のベゼルは気にならないのですが左右方向のベゼルは目に付きます。

一方、液晶だからといって画質は悪くなく十分に綺麗です。特に不満ありません。

重い

OnePlus5iPhoneXS MAXiPhoneXR
サイズ154x74x7.3mm157x77x7.7mm150x75x8.3mm
重量153g208g194g

サイズはoneplus5の方が僅かに縦長です。ですが重量が1.3倍。
明らかに重く分厚いです。
OnePlus5が薄すぎるのですが、iPad miniは6.1mmなんだからもっと頑張れただろうに。
5万くらいなら我慢もできるのですが値段の割に重いし分厚いです。

ホーム画面がカスタマイズできない

これが一番致命的です。

アイコンの並び順

アイコンの並びが左上から順に並ぶのはナンセンス。
スマホが大型化しているのだから下から順に並ぶべき。
そもそも自由に配置させてくれればそれでいいのにね。
おかげで透明化用に疑似アイコンを作ったりと手間がかかる。

アイコンが消せない

ホーム画面上のアイコンは消せません。
消すことはアンインストールを意味します。
iPhoneにとってホーム画面=「インストールされたアプリの一覧」であって、Androidのランチャーとはそもそもの発想が異なります。ただのアプリ一覧が使いやすいわけないでしょう。めったに使わないアプリが画面を占拠する意味はあるの?

アイコンサイズが大きい、Dockに4つしかアプリを置けない

アイコンサイズを選べません。
1画面に横4×縦6の24で固定です。
スマホが大型化しているんだから置ける数も増やしてください。
デカデカとアイコンが画面に並ぶのは美しくないし、アプリ全てを1画面に収めきれないのでスクロールする手間が出てくる。iPadもアイコンの数を固定されているせいでページを跨いで配置せざるを得ず、使いにくい。

またDockに置ける数も少なすぎです。
電話・SMS・カメラで3つ使いますからあと1つです。ブラウザを置いて終了ですね。
上記のアイコンの並びを弄りにくいこともあって、右下隅にアプリを固めようにも不要なアイコンを羅列せざるを得ず、不便極まりないです。

ウィジェットが置けない

置けるじゃん、と言われそうですが純粋なホーム画面上に置けません。
左にスクロールした所にウィジェット置き場がありますが、その動作が面倒なのです。

顔認証後のホーム画面への遷移

認証後は自動的にホーム画面に行けばいいのに、わざわざ画面下部からのスクロールを要求してきます。これを考えた奴は馬鹿です。認証しつつロック画面に留まる意図はなんなんでしょうか?画面遷移に指操作が必要なら手間は指紋認証と変わらんのではないか?いや、机に置いた状態でロック解除できなくなったのでむしろ悪化している。

またスマホがデカくて重いので、本体全体を支えるように中央よりに持っていることが多いです。そうなると画面下部には親指がギリギリ届くかどうかの距離になるので結構な労力です。1日に何回何十回と行う動作ですから苦痛です。
appleはまさか常に両手でiPhone持つことを想定してはいないだろうな?
そういうのはiPadの領分だから。

画面端からの操作が多い

顔認証後のケースもそうですが、指の届きづらい位置のアクションが多いです。
ホームへ戻るやアプリの切替は画面下部からスワイプです。このアクションが問題なくできるようにスマホを持っていると画面上部に配置されるアイコンには指が届きません。「戻る」等のボタンも画面左上に配置されており、使いにくいと言わざるを得ません。

一般→アクセシビリティ→AssistiveTouch機能をONにして、タッチでホーム画面へ遷移するようにしましょう。半透明のボタンが出てきてタップでの操作を割り当てることができます。

ついでに設定も弄りましょう。
アクションがいくつか割り当てられるので私は以下のようにしました。
基本的に指が届きにくい画面上部や下部からアクションを割り当てています。

ホーム画面への遷移は回数が多いのでシングルタップを推奨です。
ロック解除時のみならず、別のアプリを触っている最中にホーム画面へ移動したいケースはよくあります。
惜しむらくはAssistiveTouchを利用してのホーム画面の遷移は挙動が遅いです。ダブルタップかどうかの判定を待っているかのような待ち時間が発生します。

Appスイッチャーも頻用です。
アプリを切り替えるのにいちいち画面下部まで指を運ぶのは面倒ですし、アプリ切替には下から上にスワイプした後にホールドする必要があるので時間がかかります。

コントロールセンターも割と使います。
しかも画面右上からのスワイプですから指が届きません。

キーボード

キーボード設定がiPadと違う

iPhoneのキーボードはiPadと異なります。
iPadではできる数字や記号のフリック入力ができません。
AndroidでできてiPadでもできるんだから、まさかできないとは思わないじゃん。
同じOSなんだから対応しとけよ。入力効率が段違い。

ついでにカーソルキーがないのもiOSの弱点です。
スペースキー長押しでタッチパッド的に動くんですが、1文字戻るくらいならカーソルキーの方が便利です。昔々から言われてる問題ですが、解決する気がないのはなぜでしょうね。

キーボード下部の謎スペース

このスペースは一体なんのためにあるのでしょうか?ここにカーソルキー入るよね?
というかキーボードが高さが迷惑なのでこの行自体が要らない。スペースキーも長すぎるのでキーボード切替や音声入力は一行上に移せると思うのですがどうでしょうか?

ホームバーを消せない

上野画像で画面下部に黒い線がありますよね。
これ消せません。
厳密には1つのアプリを起動している時だけはサイドボタン3回クリックで明示的に消すことができるのですが、別のアプリに切り替える際にはいったんホームバーが復活して再び消すという操作をしなければなりません。

消せない理由は従来のホームボタンと同様に「ホームへ戻る」や「アプリの切替」などのとても重要な機能が割り当てられているからだと思います。
先ほどのサイドボタントリプルクリックは誤クリック防止のために機能ごと一時的に殺す設定になるんですが、それはゲーム等の操作に支障がある場合だけでいいんです。普段は非表示にしたいだけであって、機能まで殺す必要はないんです。でもそれができないんです。ホームバーの色や透過度くらい弄らせてよ。
私の場合はAssistiveTouchで機能を代替しているのでホームバーは機能ごと死んでもいいのでなんとかしてくれ。

スクリーンショットのキー割り当てがおかしい

サイドボタン+音量↑キー でスクリーンショットです。
普通は音量↓でしょう?
スマホを握っている位置的にもなるべく中央寄りのボタンを使うようにする方が自然です。iPhoneXRの場合はマナーモードボタン・音量↑・音量↓の3つのボタンが並んでいるので中央のボタンを押させるというのはユーザーフレンドリーとは言えません。

マナーモードキーのロック方向

マナーモードキーがあるとは思っていなかったのでキーがあることは評価します。
iPhoneXRのマナーモードキーは厚み方向へ向かって動きます。
スマホの前面に倒すと通常、背面に向けて倒すとマナーモードです。

参考までにOnePlus5は長軸方向でマナーモードに入るようになっています。
スマホの上下方向です。音量ボタンから順に滑らすように画面上部へ指を押し上げていけばマナーモードに入ります。

一長一短だとは思いますが、長軸方向の方が力が入れやすいです。

まとめ

まだ買って2日目ですので不満点も深掘り出来ていませんが細かな不満が噴出です。
そのうち慣れるとは思うものの、ホーム画面とキーボードの使いにくさは明確なnegative pointです。

反面、DSDS・felica搭載という点以外では突出したメリットは今のところ感じません。
MacBook等の連携でどこまで便利になるのかしばらくAppleに漬かってみます。

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