M&Aキャピタルパートナーズ 2019まとめ

投資話

丸1年近く動向を見ていないので現在のM&Aキャピタルの状況をまとめます。

一時期株価10000円を超えていましたが、半減以下にしぼんだ後、再び10000円を目指す展開になってますね。12月末で2分割しちゃったので現在は株価4400円、PER35倍程度でしょうか。

2019年9月期決算

売上高営業利益経常利益当期純利益EPS
20188018316531602092134
201912592585558553925251

ぶっちぎりの数字ですね。素晴らしい!!!
これだからM&Aキャピタルは安心して放置できる。
ちなみに2020年予想は今期とほぼ同額です。ですが傾向として強気な予想は一切しませんので、最低保証みたいなものです。かなり保守的に見てこの程度の額を達成します、という値です。

ここの決算書はじっくり読んでもあまり意味がないので拾える数字だけさらっと拾います。
なぜって?大型契約の波に左右されるので製造業とかと違って来期の保証がない&推測のしようもないからです。私がいくら決算書読んでも順調そうだねーくらいしか拾えないんすよ。会社発表の予測を鵜呑みにするしかない。

大型(手数料1億円以上)の契約件数、比率ともに大きく伸びています。
2018年 18件/115件 15%
2019年 27件/144件 18%

M&A市場自体も伸びてますので今のところ心配はいらなさそうです。
長期保有なら持ち株は放置でOK.

株式分割および優待の実質拡充

2019/11/30を基準日として2分割されました。
株主優待については分割前と同じ優待を継続します。株数も変更しませんので新規に100株株主になれば3000円のクオカードがもらえます。

といっても既存株主には意味ないです。200株主に対して新設してくれたらよかったのに。

個人的なM&Aキャピタルに対する思い

ここって株主軽視なんですよ。
キャピタルゲインが出ていて業績も堅調だからホールドしてますが、私はこの会社がレコフを買収した時の増資を忘れてはいません。

手元現金が80億以上もあるのに40億程度の買収で増資した会社です。
忘れてはなりません。
この会社はM&Aコンサルを生業としているので、この増資がなにを意味するのか、よく知った上で行っています。社長自体が45%を占める大株主にも関わらず、増資しました。意味不明です。
借り入れで賄えていたのですから手元の現金で返済するだけですよ?

ちなみにこの疑念は今も持っています。
M&Aキャピタルの今期の現預金はいくらだと思いますか?

17,953,475,000円です。179億円です!
前期の122億円もすでに意味不明ですが、+57億円積み増しています。

設備投資するわけでもなく、原材料費が掛かるわけでもないコンサル業で180億も現金積んでどうするんでしょうか?ちなみに今期売上高125億ですからね。企業買収に使う予定だといっても増資した過去があるので信用できませんよ。(売上600億の製造業である超保守的なニチリンですら現預金150億程度です)

これがもし米国株なら配当性向80~100%になるか、還元率100%になるように自社株買いを行うところです。自浄作用のないところが日本株の悲しいところですね。社長が45%の大株主なので、外部から何を言っても変わることはないでしょう。
その一方で平均給与3000万を超え、ストックオプションの発行など、従業員には手厚いです。別にこれが悪いことだとは思いませんが、会社で働く人も株主もwin-winになるにはちょっとバランスがおかしいのではないでしょうか?最低でも配当性向50%、できれば+自社株買い50%は期待したいです。

M&Aキャピタルの投資方針

現在PER30倍ちょっとですが、もしPER60倍超になるようなら半分手放します。
それ以下なら現状はHoldですね。
業績好調と言っても会社の姿勢が好きではないので買増すことはないですね。

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