個別株投資のコスト

投資話

Index投資ではよくヤリ玉に挙げられるコストについて考えてみます。

意外と個別株投資家から手数料について公開されることは少ないです。
特にactiveに売買される方は無頓着な傾向で、長期投資目線の方も額が小さいためか積極的に手数料を記載されることはありません。

私がIndex投資を好まない理由の一つに信託報酬などの保有コストがあり、これは資産が積みあがるにつれて絶対額が大きくなるため、私は絶対に不利な商品だと思っています。翻って個別株投資では資産のリバランス時にのみ手数料がかかりますが、基本的に保有することに対しては費用はゼロです。資産が数百万レベルならIndex投資による分散の恩恵があると思いますが、1000万以上であれば十分に分散できるため自分でIndexを組む方が明らかにコストが低いです。
外国株などのそもそも保有することに一定のハードルがある銘柄に関してはETF等のIndexは優れていると思います。私自身も投資信託を保有していますが、国内銘柄については投資信託より個別株を利用すべきと思います。


低コストで有名な投資信託「たわらノーロード 先進国株式」を見てみましょう。
第1期(2015/12 – 2016/10)の信託報酬は0.199%
その他の費用を合計すると0.229%のようです。

対して私の運用記録ですが、
2016年は珍しくアクティブに運用し、24銘柄購入・7銘柄を売却。合計53回の取引を行っています。
資産約2000万円、手数料は13075円
経費率は0.065%となります。

2012年は0.118%(投資開始年)
2013年は0.062%
2014年は0.030%
2015年は0.049%

記録をたどると、投資初年度は費用がかさんでいますが、それでも0.11%です。
仮に2000万を上記のたわらノーロードで運用したとすると、
経費は2000万×0.229% = 45800円
となります。

差額が3万円超えていますが、これは小さな差でしょうか?
(私には過剰に思える)分散投資の対価として妥当でしょうか?
10年運用すれば30万の違いです。
当然、資産が大きくなればさらに差が開きます。

対してETFを見てみます。
有名なVT(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)の経費率は2017年は0.11%です。
SCHB(Schwab U.S. Broad Market Index ETF)に至っては驚異の0.03%です。

資産の多寡によって経費率の意味は大きく変わります。
資産100万の人の0.229%はランチ1回分くらいですから無視できる程度に小さいと言えるでしょう。
資産1億の人では20万以上の経費です。投資信託からETFに変更すれば半分以下へ減らすことができます。
自分で組成したIndexなら0円です。

私の場合はBUY&HOLDが基本ですが、Swing投資も行うし、場合によっては短期でも取引を行うため、最安のETFよりは経費が掛かるでしょう。それでもまだ投資信託よりは圧倒的に安いです。
今後は投資利益のみならず、年間経費も忘れずに評価していこうと思います。

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