2017年 総括

資産経過

2017年は本当に実り多き年でした。4月に若干の波乱があったのみで大きな下落もなく、年末にかけては2割近く日経平均が上昇する稼ぎやすい年でしたね。昨年の波乱とはえらい違いです。
今年は投入する資金を絞っていたことから、以前とは少し投資スタイルが変わった気がしています。というのも今まではリスク資産の総額に対して年間に投入する金額の比率がかなり大きかったので、投入資金のみで満足できる程度には売買ができていました。ただ、今年からは資産の総額に対して投入資金量が10%に満たない程度となり、投入資金のみでは欲しい銘柄を十分な量買うことができなくなったのです。つまりBUY&HOLD+資金投下で回っていた世界が、株を売らないと次の投資資金を作れないという状況になりました。結果として、より投資妙味の少ない銘柄を選別して売却し、新たに見つけた銘柄へ資金をシフトしていくスタイルになりました。
これは個人的にはとても大きな変化です。BUY&HOLD戦略と銘打つことで、売却時期をあいまいにして判断を先延ばしにしていたのが、売りについて考えざるを得なくなりました。結果、売却銘柄が20銘柄を超え、かなり保有銘柄数を減らしました。これが吉と出るか凶と出るかはわかりません。売却タイミングも銀行株の売却などでは時期を逸しており最適とは全く思えませんが、”資金需要のある時に戦力の最も劣るものを売る”というのが今後のやり方になりそうです。

年内の売買一覧

新規買い

ウェッジHD → 一部売却
クニミネ
太陽工機 → 全部売却
JPX
名工建設
LCHD
新日本電工
テノックス
アルコニックス → 全部売却
大日本住友製薬 → 全部売却
サムティ
アサツーDK → 全部売却

買増し

セブン銀行 → 一部売却
JT
オリックス
ニチリン
日産自動車 → 全部売却

売却

キヤノン
キング
カルソニックカンセイ
関西電力
中国電力
りそなHD
小松ウォール
九州電力
三菱UFJ
朝日ネット
みずほFG
島根銀行
CIJ
NJS
三井物産
VTHD
エニグモ
JKHD
三井住友FG
投資信託4銘柄 → 全売却

それぞれの項目内で概ね時系列順に並んでいます。
下線はSwing銘柄です。

12増24減で合計39銘柄(うち米国株2銘柄)となりました。
主力級のみずほFG、VTHD、三井物産、朝日ネットを売り切り。
代わりにウェッジHD、クニミネ、LCHD、テノックスを新規登用。
年間を通じて大きな損失となった銘柄はウェッジHDです。
エニグモは買値からはプラスですが、昨年末から株価半減しており事実上の損失です。

来年はLCHD飛躍の年となるでしょう。
テノックスや新日本電工、名工建設にも期待しています。
保有はしていませんがレーザーテックやセフテックも買いたいと思っています。

経費率

取引61回 + 投資信託売却4銘柄 + ニチリン信用建600万

掛かった総経費は59,594円
内訳は
取引手数料 16,422円
信用金利  39,239円
信託留保    3,933円

全経費率は0.176%
取引手数料のみで見ると0.048%

ちょっと信用金利が高すぎますね。可能な限り速やかに現引きしていますが、年末に330万の残高が残っています。(株式分割のため12月に家計資産から強引に借換え)

配当金

 

日本円での配当のみの算出です。
前年比+41%、年初の資産残高に対する配当率は1.6%で、目標の3%へは未達でした。
米国株からの配当を加味しても3%には至りませんでした。
絶対額についても15か年計画値での進捗率は81%に留まりました。

今年は3月配当銘柄の売却が多く、月間最高額の更新とはなりませんでした。しかし、6,12月銘柄の保有数が増してきたので年2回のspikeから年4回のspikeに変わりつつあります。
配当率についても2.3% → 1.6%へ低下しています。主な要因はニチリンが1%台の低配当であることと、LCHD、ファーストロジック、ウェッジHDなど低配当・無配当銘柄の比率が高くなっていることが挙げられます。来年は2%台へ復帰したいところ。

損益

青が実際の推移で、赤は日経平均を購入した場合の推移です。
棒グラフは月次の損益を絶対額で表示しています。
線グラフは年初残高からの損益率(累積)です。
いずれも資産全体の残高を評価しており、配当や決済損益のみならず評価損益も含んでいます。

4,10,11,12月では単月損益は日経平均に劣後しています。
特に10月以降の20%近い日経平均の上昇には全くついていけませんでした。日経の上げ幅ほど、小型株は上げてない印象です。
今年は8,9月の際立って大きな利益が決定打でした。ニチリンのおかげです。逆に12月のマイナスもニチリンのせいです。

年間の損益は期初残高に対してMyPortfolio +46.3%、日経 +20.2%でした。
15か年計画は年率3%成長(原則配当のみ)ですので、43%の上振れになりました。

資産経過

投資初期からの資産経過です。
5年目にしてようやく自己資金の投入より資産増加高の方が大きくなりました。

今年は自己資金の投入を抑制したので一層利益の増加が目立っています。
税引き前利益1000万をぎりぎりですが超えており、初の大台突入です!

ちょっとだけ自己資金の量は嘘があります。ニチリンの信用建てを分割が発生するため12月に無理やり現引きしています。これに関しては来年2月までに一部売却を当初より予定しており、売却代金で信用分は相殺する心算ですので投下資金として換算していません。分割さえなければ信用で継続保有のはずでしたので、やむを得ない措置として特例です。

資産推移に関してはついに日経を大きく引き離すことができました。
これに慢心せず、リスク管理を継続したいと思います。

15か年計画では2017年計画資産残高を82%上回っており、約3年半ほど前倒しで推移しています。
上昇と下落はセットだと考えています。
今の時点で良くても来年もよいとは言えないので15か年計画に変更は加えません。
来期の単年目標に関しては、本期末残高ベースで再考します。

まとめ

暴落が来るぞ来るぞとビビりながらの投資でしたが、結果的には波乱なく過去最高益を更新しました。今年は信用取引を初めて行い、結果としてうまくいってますが危険も感じています。特にポートフォリオ1位のニチリンは単独で50%近い水準になり、早期にポジションを縮小すべきだと考えています。信用取引はあくまで非常時の手段として、常用しないルールにします。

去年も同様の予想をしましたが、来年は100円台前半の円高を予想します。
長期的には日米金利差から必ず円高方向に向かうと思っていますし、円安の場合には持ち株が上昇するので円安方向は心配する必要がないというのも理由の一つです。円安株安も考えておかなければならないシナリオですが、実現可能性は低いでしょう。

来年の初動としては、ニチリンを一部売却して信用分を一気に解消し、LCHDをNISAで限界まで買うということになりそうです。

長々となりましたが、それではよいお年を。

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